よく噛んでものを食べると消化にいいだけでなく、脳が活性化されます。
目、耳、鼻、口、皮膚などが受け取った感覚情報は脳の感覚野と言う場所で処理されます。
しかし、年齢とともに末端からの感覚情報が徐々に失われていき、目が見えにくくなり、耳も聞こえにくくなります。
また、味や匂いに鈍感になり老化は進んでいきます。
よく噛むと言う行為は脳の老化を防ぎ、認知症予防の効果が期待できます。
☆認知症とは?
脳の細胞が死滅したり、働きが悪くなって生活に支障が出る状態が6ヵ月以上続く場合を認知症といいます。
認知症を引き起こす病気の内、最も多いのがアルツハイマー症で、
次に多いのが脳卒中や脳動脈硬化などの脳血管性認知症です。
認知症の症状としては、次の様なことです。
・物忘れがひどくなる。
・年月日や時間が分からなくなる。
・同じことを何度も言う。
・2つ以上のことは同時に処理できない。
・計画を立てられない
・手準が分からなくなる。
その結果、自信を失い悲観的になったり、物を取られたなどの妄想が起こったり、
暴言や暴力をふるうこともあります。
☆噛むことと認知症の予防について
脳には海馬と言って、短期間に一時記憶する場所がありますが、
この海馬の働きが悪くなると、新しい情報を記憶することができなくなってしまいます。
認知症の人が昔のことはよく覚えているのに、先程食べた食事のことを忘れて
しまっていると言う話はよくあることですよね。
歯が悪かったりして噛まない状態が長く続くと、海馬を構成する神経細胞の一部が機能しなくなります。
噛むことで海馬を活性させ、認知症を予防することができます。
☆噛むことのダイエット効果
噛むことは高齢者の認知症の予防だけでなく、痩せたい人にもおすすめですよ。
食生活の変化によって、昔のようにゴボウやタケノコのような繊維質の多いかたい
野菜をあまり食べなくなり、噛むことが少なくなっています。
噛むと唾液が出ますが、唾液は消化を助け胃腸の働きを良くします。
また、噛むことで満腹中枢が刺激され食べすぎが防げます。
例えばノンシュガーのガムを30分噛み続けると、30㎉のエネルギーが消費されます。
これはウォーキング10分に相当します。
食事の前にガムを噛むと満腹感が得られ食べ過ぎが防げます。
噛むことは認知症の予防になるだけでなく、ちょっと太り気味の人にもおすすめです。
食べ物をよく噛んで食べると代謝が良くなり、脂肪が蓄積されにくくなります。
また、ストレスも噛むことによって緩和されます。╲(。◕‿◕。)╱