厚生労働省は26日、介護福祉士の養成カリキュラムを見直す方針を社会保障審議会(厚労相の諮問機関)の
専門委員会に示し、大筋で了承されました。
増加する認知症高齢者へのケアなどに関する学習を充実させる。介護ニーズの多様化に対応できる人材を育てるのが狙いで、年度内に見直します。
介護福祉士になるには実務経験を積んで試験を受けるほか、厚労相が指定する4年制大学などで
専門知識を習得することが必要とする。
介護福祉士はケアに関して現場で中心的な役割を担う必要があるため、カリキュラム見直しでは、
他の職員との連携の取り方や、リーダーシップ発揮の仕方を学ぶ内容も加える。
一方、介護の担い手の裾野を広げるため同省は、未経験者向けに衣類の脱ぎ着など
基本的な介助の方法を教える入門研修制度も来年度に創設する方針。
主に中高年層の参加を見込んでおり、介護業界で働くきっかけにしてほしい考えだ