レントゲンのとりすぎは白血病に?

放射線による被ばくは3つあります。
短時間に1回被ばくを受ける「急性被ばく」、長期間にわたって被ばくする「継続被ばく(慢性被ばく)」、短時間の被ばくを繰り返す「反復被ばく」です。
放射線を浴びることで癌になるかどうかは、原爆の被爆生存者のその後から推定されています。

急性被ばくにより、最初に白血病、その後に甲状腺癌が発生しますが、その被ばく線量の解析から、発癌に関係する最低の線量は10~100ミリシーベルト(mSV)とされています。
低い線量を長期間にわたって受ける継続被ばく(慢性被ばく)については、医療従事者(放射線科医など)の職業被ばくがあります。職業被ばくと癌発生については、放射線医の癌の発生率が、米国からは増加する、一方英国からは、むしろ低下するとの報告があり、一定した傾向はありません。そして最大の問題点は被ばくした線量、そして期間が明確にわからないことです。

ご質問の放射線診断に使われるのはおもにX線であり、短時間の被ばくを繰り返す「反復被ばく」にあたります。では実際の検査ではどれくらいの被ばく量か調べてみますと、胸部X線写真:0.057 mSV, 頭部X線写真:0.09 mSV, であり、これに対して上部消化管造影は、3.33mSV、下部消化管造影:2.68 mSVと40~60倍多く、最も多いのは 胸部C T検査:9.2mSV、上腹部CT検査:10.5mSVでした。子供さんは、CTを1回で9~10mSV,X線写真を9回で約0.6~0.8mSV,合計して、約10~11mSVの範囲の被ばくをしたと推定されます。反復被ばくによって発癌してしまう最低の線量は、50~100mSVですから、その1/5以下という計算になります。

 

発癌は、細胞を構成するDNA(遺伝子)に傷がつくことが始まりですが、正常細胞ではDNAは損傷を受けるとただちに修復されることが知られています。1回の低被ばくで損傷を受けても、すぐに修復されると推定されます。しかし長期にわたり多くの、しかも比較的大量の被ばくを受けると、最終的には白血病、甲状腺癌となる可能性は否定できません。よって今後消化管造影、CTなど被ばく量の多い検査はなるべく避けるようにし、どうしても検査をする必要があるのなら、MRIや超音波などの検査で代用されることをおすすめします。

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